自然豊かな米アラスカ州では、ヘラジカやクマなどの野生動物に遭遇することは珍しくない。だが、カナダオオヤマネコ(Lynx canadensis)となると話は違う。耳の上に房毛があり、足はミトンのようにふっくらとした美しいその姿を目にするのは、特別な体験だった。
それが、最近では様子が変わってきている。アラスカ州で最も人口が多いアンカレッジで、今カナダオオヤマネコが頻繁に目撃されているという。
「ソーシャルメディアに多くの写真が投稿されているのを見ると、いたるところに姿を現しているようです」と、アラスカ州漁業狩猟局の野生生物学者デビッド・サールフェルド氏は話す。また多くの人は、体重9~14キロほどのカナダオオヤマネコが獲物に襲い掛かるときの様子や、子ネコ同士で遊んでいる姿など、ペットのイエネコとよく似ていることに驚くという。(参考記事:【動画】オオヤマネコの樹上対決、唸り声が怖すぎ)
「普通のネコのように、ポーチに上がって窓から家の中を覗き込んでいたという情報がとても多く寄せられています」
目撃情報が増えている理由は、おそらく好物の獲物であるカンジキウサギ(Lepus americanus)の数がピークに達しているためと考えられる。カンジキウサギの個体数は8~11年ごとに増えたり減ったりを繰り返す。そして、今のようにカンジキウサギが増える時期は、カナダオオヤマネコの数も増える。
アンカレッジだけにとどまらず、カナダオオヤマネコはアラスカ州全土からカナダの北部にまで広がり、時にはカナダとの国境を越えてやってくることもある。1匹のオオヤマネコがいったいどこまで移動できるのか、少し前まではほとんど知られていなかったが、5年前に始まった「ノースウエスト・ボレアル・リンクス・プロジェクト」による追跡調査のおかげで、オオヤマネコたちはこれまで考えられていたよりもはるかに多くの困難を乗り越え、遠くまで足を延ばしていたことが明らかにされた。
ホボと名付けられた個体は、2017年3月にカナダとの国境に近いアラスカ州テトリン国立野生生物保護区で発信器付きの首輪を装着された後、同年6月に生まれ故郷を離れ、険しい山を登り、急な川を渡り、2018年7月には何と3500キロを移動していた。
なぜそれほど長い距離を移動するのだろうか。カンジキウサギを探して、群れがいるところを見つけるとそこに縄張りを作るのではないだろうかとも言われているが、はっきりしたことはわからない。いずれこの調査から十分な情報を集めて、その謎を解明したいと科学者たちは願っている。これまでに、同プロジェクトは170匹以上のオスとメスに発信器付きの首輪を装着している。
また、調査で集められたデータは、アラスカ州やカナダ北部でカナダオオヤマネコを保護するために役立てることができる。例えば、どのような環境を通って移動しているのかがわかれば、人間が土地を利用したり開発する際に、オオヤマネコが自由に移動できるルートを確保することも可能だ。
続きはソースで
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/20/080500460/
東京ー広島800kmを
毎週、ロケのため往復
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無駄にでかいアメ車の荷台とか
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夜行性と言われつつ夜も眠る