しかし、テッポウエビの興味深い特徴はこれだけではない。
サンゴ礁でカイメン(海綿)と共生するテッポウエビは、海洋生物で唯一、「真社会性」を持つことで知られる。真社会性とは、アリやハチといった昆虫のように女王がいて労働階級があるような社会性を指し、哺乳類ではハダカデバネズミに見られる。
テッポウエビも同じく真社会性を持つことが知られているが、なかでも科学者は、その大きなはさみと社会性の関連について関心を抱いている。
テッポウエビのコロニーは、いつも戦争中の要塞のような状態であることが最近わかってきた。巨大なはさみを持つオスが兵士のように周囲を見張り、卵を産む女王を守る。コロニーの中心には子供たちが隠されており、おとなたちが一人前に育て上げる。
「子供たちは大きくなると、次世代の面倒を見るようになります」と、米デューク大学の博士課程で進化人類学の研究を行うサリー・ボーンブッシュ氏は話す。
このほど、ボーンブッシュ氏らは最新の研究で、女王の繁殖能力と防衛能力が両立しないことを発見、3月14日付けの科学誌「PLOS ONE」誌に発表した。
戦争と平和
ボーンブッシュ氏らはパナマ、ベリーズ、バハマ、ジャマイカ、米国フロリダ州のサンゴ礁で過去25年間に採取したテッポウエビ6種の女王300匹以上を調べた。
その結果、女王が1匹しかいないコロニーでは、女王の産卵数が多く、はさみが小さい傾向にあることがわかった。
一方、1つのコロニーに複数の女王がいる種の場合は、コロニー内の限られた資源をめぐって女王たちが時折、戦いを繰り広げる。こうした種の女王たちは産卵数が少なく、はさみが大きい傾向にあるという。
産卵数とはさみの大きさの関連などささいなことだと思うかもしれないが、科学者にとっては重要だ。なぜ真社会性を獲得した動物が少ないのか、真社会性によって何が得られるのかを解明するのに役立つ可能性がある。
「理論的には、両立の可能性が低い要素です」とボーンブッシュ氏は話す。「そのため、繁殖か攻撃のどちらかにエネルギーを投じるしかありません」
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産まさせられている、という感じ。実際に産むのは
働き蜂だし。
素裸で出っ歯で奴隷
泣けてくるよ