2022年9月13日、米国アトランタ在住のナチュラリスト兼園芸家アーティー・シロンス氏は、台所の窓から、巨大なクモの巣に捕らえられた鳥を見つけた。
ショウジョウコウカンチョウ(猩々紅冠鳥)のメスのようだ。
ところがよく見ると、鳥はクモの巣に絡まってはいなかった。クモの巣に止まって、クモの獲物を盗んで食べていたのだ。
巣の主は、米国では外来種であるジョロウグモ(Trichonephila clavata)だった。
ショウジョウコウカンチョウはクモを追い払い、巣にかかった昆虫をいくつか食べると飛び去った。
わずか2分ほどの出来事だったが、シロンス氏は何か特別なものを目撃したような気がした。
翌日確認してみると、ジョロウグモはまだそこにいて、巣も傷んでいなかった。
「これは信じられないほど珍しいことです」と、米ジョージア大学でジョロウグモを研究するアンディー・デイビス氏は語る。
デイビス氏とシロンス氏は、11月13日付けの学術誌「Insects」で今回の観察について報告した。
鳥がクモの巣から餌を盗んだという記録はこれまでにもあるが、鳥はその際、空中でホバリングしているか、近くの枝に止まっていた。
また、鳥がクモの巣に捕らわれたり、クモの巣を集めて巣づくりをした記録もあるが、鳥が積極的にクモの巣に止まったという報告はなかった。
「私たちが知る限り、これは初めての科学的な証拠です」とデイビス氏は話す。
シロンス氏はこの経験から、市民科学者の重要性を実感している。
「私たちはみな、観察して学ぶことができますし、これまで記録されたことがないものを見るかもしれません」。
長年にわたって写真を撮ってきたシロンス氏は、この場面を目撃した時に、手の届く場所に良いカメラがなかったことを残念がっている。
■丈夫なクモの巣
色鮮やかなジョロウグモは2014年、原産地の東アジアから輸送コンテナに紛れ込み、米国に偶然持ち込まれたと考えられている。
大きくて丈夫な巣をつくることで知られ、人にとってはほぼ無害だが、脚を広げると大人の手のひらを覆い尽くすほどにもなる。
シロンス氏がクモの巣に止まる鳥を観察する数カ月前、デイビス氏は偶然にも、クモの巣の強度を調べる実験を行っていた。
息子のオスカー君が通う小学校の科学展プロジェクトのためだ。
デイビス氏とオスカー君は大きさがよく似たジョロウグモの巣を10個見つけた。
それらに測定器をつなぎ、クモの巣が破れるまで静かに引き下げ、必要とした力を記録した。
計測の結果、ジョロウグモの巣は最大70グラムの物体を保持できることがわかった。
つまり、通常、体重が42~48グラムのショウジョウコウカンチョウであれば、容易に支えられるということだ。
「それから4~5カ月後、シロンス氏から電話があり、クモの巣に止まっている鳥を見つけたと言うのです」とデイビス氏は振り返る。
「それを聞いたとき、同じことを示すデータが手元にあると気付きました」
オスカー君は科学展で優勝し、デイビス氏はこの新発見を裏付ける貴重な証拠を手に入れた。
※続きはソースで(ナショナルジオグラフィック日本版)
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/22/111700531/?ST=m_news
クモを食ったらエサを横取り出来ないことが分かってるんじゃないのかな
かなり頭が良いのかも
俺もそう思った
蜘蛛を食っちまったらそれで終わりだが
生かせておいて毎日巣を張らせてれば餌に困らないからな
鳥は結構アタマ良いからなー
オヤツ食べに来てるんだなw
痩せすぎじゃね?
カマキリに食われちゃうな
小さいながらも哺乳類より脳神経密度が高いだけの事はあるわ
これは流行りそうw