極寒地の「そり犬」、9500年前にはすでに活躍、イヌの家畜化の謎 最新研究

1: anipis
■高脂肪食や高い運動能力など独特な遺伝的特徴も判明

もこもこの体毛にくるりと巻いた尾をもつグリーンランド・ドッグは、北極圏のツンドラ地帯が原産のそり犬だ。その遺伝的歴史を初めて深く掘り下げた最新研究によれば、世界最古の犬種かもしれないという。イヌの中でも、1989年に犬種となったばかりのラブラドゥードルなどとは違って、ハスキーやマラミュートなどを含むそり犬たちの系統は、少なくとも9500年前には確立されていた。

イヌはタイリクオオカミから進化したと考えられているが、この変化がいつ、どこで起きたのかは大きな謎に包まれている。科学者たちはそり犬の遺伝的な特徴と位置づけを探るため、ロシア、シベリアのジョホフ島にある遺跡で発見された約9500年前のイヌのゲノムを解析した。

「実を言えば、これが現代のイヌの祖先的なものだとわかることを期待していました」とデンマーク、コペンハーゲン大学の博士課程に在籍する古遺伝学者のミッケル=ホルガー・シンディング氏は話す。氏らの論文は6月26日付けで学術誌「サイエンス」に発表された。

だが明らかになったのは、現代のそり犬と9500年前のジョホフ島のイヌが共通の祖先をもつということだった。「つまり、すべてのイヌは、この時代よりも前に分岐していたということです」

この発見は、「イヌの多様化に関して初めて確固たる年代」を示した点で非常に大きな意義をもつとシンディング氏は言う。これ自体が、イヌの家畜化の謎を解くにあたって重要な鍵となるからだ。

■寒さへの適応

古代および現代のそり犬の遺伝子を、他の犬種の遺伝子と比較したところ、北極生活へのユニークで興味深い適応ぶりが明らかになった。その一つが、高脂肪食で生き延びる能力だ。

「ヒグマとホッキョクグマの最大の違いは、ホッキョクグマは脂肪を多く食べるために特化した遺伝的適応を遂げているということです。そして、ほぼ全く同じ戦略が、そり犬にも見られました」とシンディング氏は説明する。

このことは理にかなっていると言える。北極圏に暮らすイヌイットやトゥーレの人々や、彼らが飼育してきた働くイヌたちは、アザラシやクジラといった脂肪の多い海洋哺乳類を食べて何千年も生き延びてきた。

ジョホフ島のイヌのDNAは、現代のオオカミやイエイヌのDNAのほか、さらに古い3万3000年ほど前にシベリアに生息していたオオカミのDNAとも比較された。すると驚くことに、そり犬は他の多くの犬種と違い、過去9500年もの間、オオカミと交配していなかった。

先住民の人々がイヌとオオカミのつがいについて記録していることを考えると、これはかなり奇妙なことだ。グリーンランド・ドッグのゲノムからオオカミと交配した跡が見つからなかったことは、交配で生まれた子がうまく生き延びることができなかったか、何らかの理由で人間が交配させなかったことを示唆している。

続きはソースで

ナショナルジオグラフィック日本版サイト
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/20/062900385/

3: anipis
可愛いなぁ
犬派やから
足痛くないのかな?
5: anipis
そり町思い出した。なんとなく
6: anipis
犬よりもシャチが人の言うこときくのが不思議
7: anipis
やるぜやるぜおれはやるぜ

遺伝子に刻まれてるレベルだな

8: anipis
↑脱走もセットでな

おすすめ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です